前回まで、ヒト、モノ、カネのうち、ヒトとカネについて、1年経過した記事を書きました。
今回はモノについてです。
ビルメンにおけるモノと言えば、道具が思い浮かぶのではないでしょうか。
もっと広義では建物と設備も含まれるでしょう。
ぶっちゃけた話をすると、
道具も設備も物件によって異なるので一概には言えません。
と言っては身も蓋もないので、一般的なお話から系列のモノについて見ていきます。
モノの範囲は契約で決まる
物件管理では、何を管理の対象とし、どの範囲までの作業をするのか、契約書に明記されています。
もちろん、範囲が広ければ広いほど管理会社としては契約金が大きくなります。
この場合は現場に勤めるビルメンの数が増えます。
一人現場や平日日中のみの現場を除き、一般的には電気、衛生、空調の点検と簡単な整備が多いのではないでしょうか。
ここで、系列系と独立系で差が出ます。
系列の場合
利益が出にくい仕事は取りたがりません。
取るにしてもある程度の利益を乗せて契約します。
そして、設備の異常による修理やスポット工事の場合でも利益を乗せます(エグイです)。
工事は専門業者にやってもらいますが、施工管理、報告書やらアフターサービスはしっかりやります。
自ずと事務仕事が増え、専門的な道具は少なくなります。
自分でやらないのでスキルは身につきにくいですが、専門業者を呼んで、見て、聞くことができ、仕上がりの品質・信頼度は高いです。
要は、お金を出してくれるお客様に付くイメージです。
独立系の場合
私は独立に勤めたことがないので聞いた話です。
契約金が低くても物件を取りに行くそうです(人は少なめとし残業対応で穴埋)。
設備の異常時は、専門的な修理もある程度は自分たちでやる。
そのため、スキルが身につくとのこと。
早い、安い、ですね。
自ずと専門的な道具が多くなります。
要は、管理費を安くしたいということです。
モノから見えてくること
ざっくりとモノ(設備や道具)の取り扱いでした。
断っておきますが、系列、独立のどちらが良いか、悪いかというお話ではありません。
どちらが自分に合っているのかを考えることが重要だと思います。
独立系は給料が安くてやってられない!という某掲示板の声があります。
ただ、未経験で設備管理に転職する場合は、一度、独立系に行くのはアリだと思います。
独立系だと資格手当が厚いので、頑張り次第で給料を増やし、スキルアップもできるでしょう。
逆に、系列は事務仕事が多く、現場によっては資格の本を出しているだけで怒られ、大したスキルは身につかないかもしれません。