設備管理業界において、物件は山の数ほどあります。
現場の数と同様に、ビルメンの忙しさも違いますよね。
ビルメン的な3Kは、きつい、汚い、危険。
忙しさが増すほど、3Kが増えるか、事務仕事が増えるかです。
今回は多忙なビルメンから見た悪いスパイラルについて考えてみます。
多忙? 暇? ビルメンの実態
ビルメンでも現場によって暇。の一言に尽きる現場がありますよね。
出勤してTV観て、ご飯食べて、読書して帰宅。(休日やん...)
正直、超暇な場所にいる人は羨ましい限りです ><
オフィスビル
オフィスビルは特殊な設備が多くなく、不具合も少なく、設備の利用は常識のある社会人なので、ビルメンの出動回数が少ないです。
定期作業も少なくなります。
ホテル、病院、商業施設等
不特定多数が出入りしたり、特殊な設備がある現場は一筋縄ではいきません。
ビルメンの出動回数は救急車並でしょう(言い過ぎ?)。
昼ごはん食べる暇がない時も普通にあります。
この様な現場で問題なのは、人員が極限まで減っているパターンです。
2つのパターンがあります。
- 人が辞めやすい、募集しても応募がない
- 利益のために人員を削減
1.のパターンは悪循環です。
激務現場が多い印象です。
ぬるま湯を期待して入ったのに、きつい現場に回されたり、体を壊したりして人が辞めます。
その補充の人員がなかなか来ず(応募すらなく)、更にビルメン一人の負担が増え、きついため人が辞めていく。
人数が減り続けます。
完全に悪循環です。
あとは人格に問題がある人が入ってくる人をイジメるパターン。
新人は辞めます。
崩壊/(^o^)\
この様な現場は契約金を上げて、ビルメンの給与も上げないとどうしようもないです。
賃金を上げるとまともな人が増え、頭がおかしい人格に問題がある人は駆逐されます。
結果として、契約延長しない未来しか見えません。
2.のパターンは最悪です。
忙しい現場なのに、会社として、そもそも人を増やす気がありません。
安い契約で獲っているので人を増やすと利益が出ない。単純です。
安さを武器にして、物件を獲ってくる営業部門が大体悪いです。
この業界にいると、いくつかの会社でそういう実例があり、実際に働いている人にも聞いたことがあります。
会社としてはやりがいを強調しても、忙しすぎて、体だけではなく精神を壊す人も。
しかも、こういう会社に限って、現場は薄給で報われません。
一昔前に流行った「やりがい搾取」というやつですね。
多忙ビルメンゆえの悪いスパイラルから抜ける
多忙・薄給が嫌なら(誰でも嫌ですね)、条件がいい会社に転職すれば良いという話です。
言うだけは簡単です。
ビルメンとして良い待遇の会社への転職は、実務経験に加えて、ビルメン三種の神器と言われる資格か、それに類するものが必要ですよね。
ただ、疲れ果てて帰ってきて資格の勉強できますか?
忙しい中、転職活動できますか?
仕事辞めてから、活動しますか?
結構、厳しいと思います。
残業時間100時間や月の休みが2日しかない、という超ブラックの場合は思い切って会社を辞めて転職活動した方がいいかもしれません。
そうでなければ、一日に1~2時間を資格勉強に充てて、仕事を続けながらキャリアアップを目指すべきです。
何故なら、離職後に(無職で)転職活動すると圧倒的に不利になるので、その時点で負け戦です。
脱・ブラックの為に転職という決断をしたのに、ホワイト企業から遠ざかる行動をとるべきではないですね。
決断の方向性を誤るのは勿体ない。
実際に、私は離職後に転職活動して大失敗した経験があります。
その経験から言って、離職後の転職活動は絶対に止めた方がいいです。
その経験があったので、私自身、ビルメン転職時は仕事から帰宅後に資格勉強と転職活動もこなしました。
心も体もきついのは分かっています。
きつい、だるい、暇がない。
いくらでも、勉強をやらない言い訳は作れました。
そのままだと負のスパイラルから抜け出せないと気づいたのが30歳。
学生の頃に気づきたかった。。。
現状を変えたいのであれば、半年~1年、しんどいですが頑張ってみることをおすすめします。
ただし、無理だけは禁物です。
残業時間が過労死ラインに達している場合は離職も考慮したほうが良いと思います。
多くの方の転職活動が成功することを願っています。