設備管理において、業務は2つに分類されます。
- 定期的な業務
- 不定期な業務
今回は不定期的な業務についてのお話です。
不定期の単発業務(スポット)
スポット業務は設備管理をやっている上で多く発生します。
建築年数を重ねるにつれて、建物内のいろいろな設備が劣化・故障していきます。
その修理や交換を設備管理会社が一時的な業務として請け負うことがあります。
故障報告やら見積もりやら契約、依頼、施工報告・・・書類まみれになります。
スポット業務
簡単な修理等であればビルメンでも対応できますが、専門的な設備は専門業者を使うことになります。
その業者がいつも出入りしている業者であれば、勝手知ったる~である程度任せても問題は起きにくいです。
普段出入りしていない業者が入る場合、一から十まで説明するので意思疎通が上手く行かないことも。。。
業者が入った後というのはトラブルが起こりがちです。
警報の発生
日中、スポットで来館した業者が、排水(釜場)ポンプ周りを操作・清掃していきまいた(ウチからの発注ではないので立ち会い等なし)。
作業は無事に終わり、夜になり。
日付の変わりそうな頃に警報が発報しました。
トラブル発生です。
分電盤の警報が中央監視装置にあがりました。
現場に急行し分電盤を確認すると、ある電磁開閉器(ブレーカーと思っていただければ)の盤で警報の表示。
ブレーカーの系統を調べつつ、この時点で、昼間の業者が頭をよぎりました。
業者が操作した場所に行くと、ポンプが連続で空運転・・・。
普通、釜場と呼ばれる場所にあるポンプは水位計を備えており、一定の水位まで溜まると運転して排水します。
つまり、通常は自動運転です。
しかし、現場のポンプは手動の連続運転状態。
原因は、業者が昼間、掃除の際に手動運転にして、自動運転に戻し忘れていたことです。
ポンプは水を吸うことでモーター部の冷却をします。
しかし、手動で連続運転していたことで水が干上がり冷却されず、温度センサが異常温度を感知し警報が上がったということです。
メンテで入った業者が壊すような振る舞いを・・・新手のマッチポンプですか。
対処
- ポンプを停止させ、ある程度冷却するまで待ち
- 待つ間にポンプの外観や電気ケーブル・盤内の焼け跡がないか確認
- 手動で再投入して動作を確認
- 自動運転に切り替え
- 状況の写真撮影
- 簡単な報告書作成
- お客様に連絡し速報報告
- 翌日、お客様に代わり施工管理者に厳重注意。
嫌な意味でアタリを引きました。
今回のスポットはウチからの発注ではないので監督義務はなかったのですが、第一発見者ということで、何故か間に立たされるビルメン。
何にせよ、ポンプが壊れてなかったことで一安心です。
焼損もなかったし運が良かった。
ただ、電磁開閉器から警報が上がっても、電磁接触機(ブレーカの接点)が自動で落ちてなかったのは凄く気になる所。
サーモって予警報機能備わってるんだろうか?
調べねば。
まとめ
- 勝手を知らない業者が入った後はトラブルになりやすい
- 管理監督者がしっかり後始末をするべき(立ち会い必須)